【ご報告】四季賞準入選と石の話
発表からひと月ほど経過してしまいましたが、あらためてご報告です。
月刊アフタヌーンの四季賞に、僕の作品「閃光ボーイズ」が準入選に選ばれました。
「閃光ボーイズ」は、心の折れた新人漫画家の主人公が、ふと立ち寄ったアイドル現場での出会いにより心を再生していく、僕自身の半ドキュメンタリとも言えるお話です。
マンガ界とアイドル界、両方に足を突っ込んでる自分にしか描けないものがあるんじゃないか?と、構想を練り始めたのが2014年夏。
その後、アイドルや関係者に直接話を伺ったり、ライブに足を運ぶなど取材を重ね、1年かけて原型となるネームを完成。
それからはブラッシュアップしながらどういう形で発表するのがこの作品にとって一番いいのか熟考に熟考を重ねていました。
一方でこの時期に40歳の誕生日を迎え、これまで以上に活動の幅を広げたいと思うようになりました。
これからはじっくりと読み込んで感動してもらえるような物語も描いていきたい。
いや、よくよく考えたらそういうものが描きたくて20年前に手塚賞に応募したんだった。
でもそういえば最近の仕事は、幼年誌やアイドルものばかりに偏っていたかもしれない。
今の僕が重厚な物語を描いても、読者は素直に受け入れてくれないのではないか?
ならばもう一度スタート地点に戻って、始めてみたらどうだろう?
そんな考えから、手元にあるこの作品は仕事として発表するのではなく、まっさらな新人のデビュー作として描こうと決めました。
月刊アフタヌーンの四季賞に、僕の作品「閃光ボーイズ」が準入選に選ばれました。
【お知らせ】本日発売の月刊アフタヌーンで発表になりました。自著「閃光ボーイズ」が四季賞準入選をいただきました!歴史ある、そして偉大なる諸先輩方が名を連ねる四季賞に(準、ではありますが)加わらせていただき、たいへん恐縮しております。 pic.twitter.com/vLbXuG8vs6
— 田辺 洋一郎 (@tanabi416) 2017年1月25日
「閃光ボーイズ」は、心の折れた新人漫画家の主人公が、ふと立ち寄ったアイドル現場での出会いにより心を再生していく、僕自身の半ドキュメンタリとも言えるお話です。
マンガ界とアイドル界、両方に足を突っ込んでる自分にしか描けないものがあるんじゃないか?と、構想を練り始めたのが2014年夏。
その後、アイドルや関係者に直接話を伺ったり、ライブに足を運ぶなど取材を重ね、1年かけて原型となるネームを完成。
それからはブラッシュアップしながらどういう形で発表するのがこの作品にとって一番いいのか熟考に熟考を重ねていました。
一方でこの時期に40歳の誕生日を迎え、これまで以上に活動の幅を広げたいと思うようになりました。
これからはじっくりと読み込んで感動してもらえるような物語も描いていきたい。
いや、よくよく考えたらそういうものが描きたくて20年前に手塚賞に応募したんだった。
でもそういえば最近の仕事は、幼年誌やアイドルものばかりに偏っていたかもしれない。
今の僕が重厚な物語を描いても、読者は素直に受け入れてくれないのではないか?
ならばもう一度スタート地点に戻って、始めてみたらどうだろう?
そんな考えから、手元にあるこの作品は仕事として発表するのではなく、まっさらな新人のデビュー作として描こうと決めました。
20年前のデビュー作「カブ吉と僕の夏休み」は、手塚賞か四季賞のどちらに出すか迷って手塚賞に出した経緯があるので、ならば今度は四季賞に挑戦してみよう、と。
ただ「プロアマ問わず」とは書いてあるけど、正直どうなんだろうとは思いました。
もし最終選考にも残らず突き返されたら、大恥かいたうえに漫画家としての名前に傷がつくだけなのでは…。
でもそうなったとしたら、それが自分への評価だと潔く認めて引退だな、と。
「閃光ボーイズ」は、ここ数年の僕の活動の集大成ともいえる作品です。
準入選という、一番いい賞でなかったことは残念というか力不足を感じますが、とにかくとてもとても嬉しかった。
なにより僕自身のやってきたことが無駄でなかったと認められた気がして、本当に報われた気分です。
アフタヌーン編集部と特別審査員の藤島先生には心から感謝しております。
とはいえ、読者のみなさんに読んで評価をいただいてこそマンガ家の本懐です。
現在は「閃光ボーイズ」をより多くの方に、より長く楽しんでいただけるように、つまり連載として愛される作品にしようと頭を捻っている最中です。これが形になるにはまだ時間が必要ですが、重みのある賞をいただいた以上は責任を持って果たしたいと思います。ゆ~っくりお待ち下さい。
さて長くなってしまいましたがご報告がもうひとつ。
めでたい発表があった1月25日、アフタヌーンを手にしたのは検査入院からの帰り道でした。
実はこの数年体調不良が度々あって、発表目前になって発作が出る始末に。タイミング良く(悪く?)そういう日になってしまいました。人生良い事もあれば悪い事もある、見本のような一日でした。
その後手術やら入院やら「よんぱち+」連載の調整やらバタバタ忙しくしているうちに諸々報告が遅れたという訳でした。
↓元凶は取り去りました。今は傷も治ってすっかり元気です。
ただ「プロアマ問わず」とは書いてあるけど、正直どうなんだろうとは思いました。
もし最終選考にも残らず突き返されたら、大恥かいたうえに漫画家としての名前に傷がつくだけなのでは…。
でもそうなったとしたら、それが自分への評価だと潔く認めて引退だな、と。
「閃光ボーイズ」は、ここ数年の僕の活動の集大成ともいえる作品です。
準入選という、一番いい賞でなかったことは残念というか力不足を感じますが、とにかくとてもとても嬉しかった。
なにより僕自身のやってきたことが無駄でなかったと認められた気がして、本当に報われた気分です。
アフタヌーン編集部と特別審査員の藤島先生には心から感謝しております。
とはいえ、読者のみなさんに読んで評価をいただいてこそマンガ家の本懐です。
現在は「閃光ボーイズ」をより多くの方に、より長く楽しんでいただけるように、つまり連載として愛される作品にしようと頭を捻っている最中です。これが形になるにはまだ時間が必要ですが、重みのある賞をいただいた以上は責任を持って果たしたいと思います。ゆ~っくりお待ち下さい。
さて長くなってしまいましたがご報告がもうひとつ。
めでたい発表があった1月25日、アフタヌーンを手にしたのは検査入院からの帰り道でした。
実はこの数年体調不良が度々あって、発表目前になって発作が出る始末に。タイミング良く(悪く?)そういう日になってしまいました。人生良い事もあれば悪い事もある、見本のような一日でした。
その後手術やら入院やら「よんぱち+」連載の調整やらバタバタ忙しくしているうちに諸々報告が遅れたという訳でした。
↓元凶は取り去りました。今は傷も治ってすっかり元気です。

というわけで
僕の固い「意思」と「石」をお披露目した次第です(ダジャレ)。
心身ともに再スタートの田辺洋一郎、これからもよろしくお願いします!
僕の固い「意思」と「石」をお披露目した次第です(ダジャレ)。
心身ともに再スタートの田辺洋一郎、これからもよろしくお願いします!